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菅沼ギャラリーについて
阿佐ヶ谷に画塾をかまえて30年、絵画の道を自分なりに続けて来ました。私は、自由な世界、何物にもとらわれない、生きていることを十分生かせるような世界にひたすら身を置くことにしてきています。そんなことを自然に望んで自然にそんなことをしてきています。これは今振り返って見ると、場合によっては無謀で、自殺行為にもなりかねないことだったかもわかりません。しかし、何とか続けてきているので、運命ということかも分かりません。
私はお金は好きですが、金儲けがあまりできません。金儲けは悪であるという考えが私の背中にへばりついてます。つまり貧乏神が私の体の中に入っています。このような私と付き合ってくれる方々も、貧乏神との親密度はともかく、親しくしておられる方が多いと思われます。日本はさておき、私が外国へ行って親しくなった方々も、やはり、このような方々が多く「BEGGARS IN PARADAISE」(乞食天国)という本を書いて出版なさった画家兼詩人のアーヴィング・ステットナー氏もその一人です。氏の尊敬する偉大な作家ヘンリー・ミラーもパリ在住のときは、とてもひどいものだったことは彼の著作の通りです。アーヴィングさんはミラーと親しくしておられて、ミラーとの往復書簡も本になっています。ミラーについて私はよく知らなかったのですが、アーヴィングさんと親しくなるにつれ、ミラーに強い興味が出てきて、ミラーの多くの本を読みました。この方の魅力は尽きないものがあります。私の生涯の師として考えている人として、荘子、臨済義玄、仙崖、良寛等という人がいます。ミラーとかアーヴィングさんも、やや違った観点ではありますが、どこかでこの方たちにつながる要素があるように思われます。ミラーに関しては、これから色々研究される要素を多く持った、スケールの大きさを感じる人のように私には思われます。
私は今、アーヴィングさんとその友人のトミーさんの絵を預かっています。これを多くの人に見せたいと思います。それから私の親しくしている方々の作品も見て頂きたいと思っています。インターネットギャラリーと菅沼アトリエに付随するミニギャラリーを使って、菅沼ギャラリーを開設しました。ここで絵を展示して、販売もしたいと思います。私の知り合いの方々は、ホームページの紹介にあるようにとてもユニークな方々で、皆さんの絵を一同に会すると実に不思議な空間になります。絵を収集なさる方は、このような空間がいかに刺激的で、パワフルかを実感するでしょう。このことは人生を充実することになり、社会全体を豊かに膨らませる事に役立つ事を分かっていただけるに違いありません。
菅沼 荘二郎 筆
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